序盤セットピース、特にスクラムで圧倒したサクラフィフティーンが前半28分にペナルティトライで先制すると、前半終了間際にもFB清水がトライを決め14−0とリードして後半を迎える。
後半に入ると、アイルランドが温存していた主力メンバーを出場させセットプレーが安定。さらに強力FWでサクラフィフティーンの低いタックルを物ともしない前進でゲインした。すると46分、WTBミラーのトライから猛追。64分には、ラインアウトからドライビングモールでFLフィッツパトリックがトライを決め同点に追いつく。
サクラフィフティーンはSH津久井の速い球さばきでアタックを繰り返すも、ゴールラインを目前に何度もブレイクダウンでボールを奪われてしまう。疲労からか前半のような2人目、3人目の素早いサポートが徐々に見られなくなってトライを取りきることができない。
それでも、集中力を切らすことなくディフェンスを続けるサクラフィフティーン。後半残り10分は防戦一方。自陣ゴール前に貼り付けに。それでも何とかアイルランドの猛攻を凌いでいたが、試合終了間際、実に34フェーズもの攻防で再びフィッツパトリックがトライを許しノーサイド。14−24で世界ランク5位のアイルランドを本気にさせる戦いを見せたサクラフィフティーンだったが、初戦に続き勝利を手にすることが出来なかった。